【No.039】実効利子率の計算(Excelマクロ)

2017.10.16

こんにちは緒方です

本日、私の2年生の授業でついに
「実効利子率の計算」を行うマクロプログラムが
完成しました

詳しくはブログをチェック
それでは、本日のブログ、スタート!

講師ブログNo.039

「実効利子率の計算(Excelマクロ)」

2年生の経験拡大と、
「問題解決能力」を身につけるために始めたマクロの講義

手始めに「実効利子率」を計算するプログラムを組んでみました

日商1級以上の内容になりますので、知らない方のために簡単に説明します

まず、額面120,000円満期日が3年後に訪れる有価証券(債券)を、
本日、115,200円で割引購入した場合を考えてみましょう

この有価証券は、満期日(3年後)に額面の120,000円を受け取ることができます
さらに、受取利率を年3%(利息受取回数、年1回)とした場合、
1年間に120,000円(額面)×3%=3,600円の利息額を受け取ることができます

これを、スケジューリングすれば、次のようになります

ここで、1年で儲けられる金額はいくらかを考えてみましょう

…単純に考えると、毎年受け取る利息の3,600円となるでしょう

しかし、目に見えて受け取れる利息は3,600円ですが、
115,200円のものを120,000円で受け取れるということを考えると、
3年間で、4,800円の儲けがあることがわかります。
(⇒この4,800円の儲けを、ここでは「差額金額」と呼ぶことにします)

受取利率(券面利率やクーポン利率といいます)は、確かに3%ですが、
差額金額の分を含めて利息と考えると、実質的な利率はもっと高くなりそうです

つまり、クーポン部分と差額金額部分を含めた、
実質的な利率が、「実効利子率」とよばれる利率なのです

この利率の計算方法を知りたい方は、個別に質問いただければお答えしますが、
とにかく面倒です(笑)理解するのが難しい計算でもありますね…

今回は、その計算をExcelマクロで組み立ててみました

作業の様子…


理解することすら難しい計算をのパターンを理解し、
アイディアを出し合ってプログラム処理を組み立てることができました

それでは、実際に実効利子率を計算してみましょう!
作ったプログラムはこれ

そして、実行ボタンを押すと…

一瞬ですね!素晴らしい

コードもきちんと記述出来ています

私も少しお手伝いはしましたが、ほとんどプログラミング学習ゼロの
学生が、半月足らずでこれを作ったのですから
CPAのカリキュラムで頭が鍛えられているなぁと実感します

今回、学生は少なくとも次の効果があったと思います
実効利子率の計算と意味を深くまで理解できた
・Excelマクロプログラムの基礎/基本を理解できた
理論的に考えながらアルゴリズムを組み立てることができた
・ソフトウェアがどのように動かされているかを知ることができた など

全く挑んだことのないジャンルでしたが、
億劫になることなく挑んだ学生の可能性は無限大だと思います

初めから、「無理」だというのではなく、
とりあえず、「やってみよう」という気持ちが大事なのかもしれませんね

最後までお読み頂き、ありがとうございました


P.S.
ちなみに、プログラムを作らなくても、
Rate関数で実効利子率は計算できます

本当に、お疲れ様でした