第149回 日商簿記検定・講評

2018.06.12

こんにちは

今年の4月から東京CPA会計学院で
働くことになりました
冨田海里です!!

近頃は本格的な梅雨入りを
感じる季節となりましたね
季節の変わり目は体調を崩しやすいので
みなさん体調管理には気を付けてください

さて先日
日商簿記検定試験が行われましたね

私も日商簿記検定1級を受験したので
その感想をお伝えしたいと思います

それでは、本日のブログ、スタート!!

講師ブログNo.060

「第149回 日商簿記検定1級・講評」

◆商業簿記について

≪出題内容≫

連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書および連結株主資本等変動計算書(利益剰余金の変動のみ)の作成

≪感  想≫

まず、何を解答すればよいのか確認してみると
なんと、すべての連結財務諸表の作成が
問われているではないですか
正直なところ、答案用紙を見た時に
かなり動揺をしてしまいました(笑)

おそらく受験をされた方の中にも同じ境遇に
陥った方もいらっしゃったのではないでしょうか
しかし、解き進めていくと、これが意外にもすらすら解けちゃうんですよね
追加取得や、包括利益等、幅広い分野が出題されてはいるものの
その個々の論点について細かくは問うていないんですよね
商業簿記については比較的簡単だったのではないかと思います

 

◆会計学について

≪出題内容≫

【第1問】理論
【第2問】退職給付会計(連結上の取り扱いを含む)
【第3問】合併&減損会計(合併により生じるのれんの減損)

≪感  想≫

【第1問】理論
理論は、標準的な問題となっていたので
完答もできる問題だったと思います

【第2問】退職給付会計(連結上の取り扱いを含む)
商業簿記が連結会計だったにも関わらず
容赦なく連結上の取り扱いを問うてきましたね(恐ろしや日商1級
しかし、こちらもかなり基本的な会計処理を問うていたので
完答とはいわないものの、多くの方が大部分を正答できたのではないでしょうか

【第3問】合併&減損会計(合併により生じるのれんの減損)
合併により生じたのれんに減損が生じるというもので
いままで見たことのないケースだったこともあり、解いていてとても楽しかったです
合併に関する問はそれほど難しくはないですが
その後の減損会計に関する問は苦戦された方も多いのではないでしょうか
私も解いていて一瞬焦りましたが、気持ちを落ち着かせてしっかりと解くことができました
おそらく、この減損会計に関する問が今回の試験の中で一番難しかったのではないでしょうか

 

◆工業簿記について

≪出題内容≫

標準原価計算をベースとした本社工場会計

≪感  想≫

問題を見た瞬間かなり焦りましたね(笑)
おそらく、ほとんどの方がガッツリとした
標準原価計算が出題されると思っていたのではないでしょうか
ふたを開けてみると出題されているのは本社工場会計ではないですか
これには動揺を隠せませんでしたね

しかし、解き進めてみると、こちらもそこまで
難しい問題ではないんですよね(むしろ簡単といっていいくらい…
「照合勘定(本社売上・工場仕入)」を用いていなかったため
それほど本社工場会計の問題を意識することなく、解き進めることができたと思います

 

◆原価計算について

≪出題内容≫

【第1問】価格決定&戦略的原価計算
【第2問】原価要素(費目)の分類

≪感  想≫

【第1問】価格決定&戦略的原価計算
みなさんお待ちかねの価格決定が出題されましたね(冗談)
最近は、原価計算では価格決定と戦略的原価計算が頻繁に出題されているように感じます
さらに、今回の原価計算は、出題された論点のことを知らなくても解けちゃうんですよね
CPAの4月に入学してきた1年生は価格決定と戦略的原価計算について
全く学習していないのですが、ほとんどの人がしっかりと解答できていたみたいです

【第2問】原価要素(費目)の分類
まさかの原価要素(費目)の分類が日商1級で出題されるなんて…

 

◆総  評

今回行われた日商簿記検定1級は
これまでの本試験のなかでは
かなり簡単な方だったのではないでしょうか

まだ、安心はできませんが
おそらく受かっているであろうみなさん
おめでとうございます

しかし、合格したからといって
油断してはいけませんよ

検定資格に合格することはあくまでゴールではなく通過点です
日々貪欲に学び続けることを心がけるようにしましょう

また、4月から簿記の学習をはじめて
今回が初受験だったという方も
いらっしゃったのではないでしょうか

もしかすると
日商1級の難しさに心が折れた方もいらっしゃるかもしれません

私からのアドバイスです

簿記は短期間学習したくらいではできるようにはならないですし
楽しさも感じることができません

学習をはじめてすぐの時期は
他人から教えられてばかりで
あまり楽しさを感じることは少ないです

しかし、それで諦めていてはそれまでです

一度自分で決心して
簿記の世界に足を踏み入れたのであれば
本気で自分と向き合い
簿記の学習にどっぷり浸かってみませんか

自分で主体的に学習をはじめたときこそが
簿記が楽しいと感じるときです

それまでは弱い自分との戦いです
諦めずにがんばりましょう

11月の日商1級まで時間は十分にあるので
毎日を大切に過ごし
この悔しさを11月の日商1級に合格することで晴らしましょう