[卒業生の声]佐賀・伊万里商業高校(現 伊万里実業高校)出身

2025.11.17

卒業生の樋渡亮太さんにお話を伺いました。                                                                                                                                                      


プロフィール

  • コース: 経営財務コース
  • 保有資格: 税理士試験 簿記論、日商簿記検定 1級、全経簿記検定 上級
  • 就職先: 株式会社 ドーガン(コンサルタント職)
  • 企業紹介: 九州経済の活性化に挑む、経営戦略のプロフェッショナル集団

Q1:現在の主な業務内容は何ですか?

「事業再生コンサルタントとして、いわゆる”赤字企業”の経営課題を財務面・事業面から特定し、経営改善に向けた実行支援まで行う仕事をしています。経営課題を特定する際は、過去の財務諸表の推移などから今の状態に陥った原因を仮説立てるところから始まります。財務諸表はその企業が過去に行った意思決定を積み重ねた結果ですので、そのストーリーを整理するというのは、まさにCPAで培った『会計の本質的な理解』と『物事をロジカルに整理する力』が問われます。難易度が高く厳しい場面もありますが、だからこそ大きなやりがいを感じています。」

Q2:CPA熊本校を選んだ決め手は何ですか?

「高校時代に日商簿記2級を取得し、なんとなく簿記の専門学校に進学しようと考えていました。そんな時、進路指導の先生からCPAを紹介していただきました。CPAの名誉学院長とお話した際に、『定期テストでいい点を取るための勉強は意味がないと思ってます』と伝えたところ、『本当に重要なのは社会で活躍できるスキルを学ぶことであり、CPAはそのための2年間だ』という言葉をいただきました。この言葉がきっかけとなり、CPAへの入学を決めました。」

Q3:CPA独自の学習スタイルについて教えてください。

「教科書に頼らない授業スタイルのため、毎日の授業で『今日は何をやるんだろう?』というワクワク感が常にありました。また、教科書に書かれているの内容をノートに写すような作業がなかった分、先生方の言葉や板書に全集中できたので、授業の内容をより深く理解できていたと思います。放課後のフォローアップも非常に充実していて、先生方には遅くまで付き合っていただき、理解を深めるための有意義な時間として過ごすことができました。最初はその日の授業内容を振り返るだけで精一杯でしたが、先生方が親身にサポートしてくださったおかげで、最終的にしっかり結果を残せるようになりました。」

Q4:CPA熊本校で最も成長したことは何ですか?

「会計の知識が飛躍的に増えたのはもちろんですが、それ以上に、常に『なぜ?どうして?』と物事を深掘りして考える習慣が身に付いたことが、自分にとっての大きな成長でした。この『ロジカルに整理する力』は、社会人になった今でも、先輩や上司から仕事を教わる時や、顧客の課題をヒアリングする場面などで大いに役立っていると実感しており、CPAで過ごした2年間の賜物だと思います。」

Q5:CPA熊本校で特に印象的な思い出は何ですか?

「確か1年生の前半だったと思いますが、入学当初はなかなか課題がこなせずに苦戦しましたが、必死に食らいついて何とか全て終わらせ、『溜まっている課題が終わったので新しい問題をください』と先生にお願いしたとき、『日商1級を初めて学ぶのに、ここまで追いついたのは本当にすごい』と褒めていただきました。その一言が自信に繋がり、一気に学習にのめり込むようになりました。私の学習意欲に火が付いた、忘れられない瞬間です。」

Q6:今後の展望について教えてください。

「今はコンサルタントとして外部から企業を支援していますが、いずれは事業会社の経営企画や財務担当として、自社の経営を自分の責任ある範囲で引っ張っていく仕事をしたいと考えています。その目標に向け、まずは今の仕事を通じて経営やファイナンスの知見をとことん深め、自分にできる最大限の努力を続けていきたいと考えています。」

Q7:入学を考えている方へメッセージをお願いします。

「CPAでは、会計の専門知識が身に付くのはもちろん、それ以上に大きいと感じているのは、良質なインプットとアウトプットを徹底的に鍛えられる環境にあるということです。実際に社会に出てみると色々な大学出身の方がいますが、必ずしも『学歴』と『仕事ができるかどうか』は比例しません。大事なのは、得た知識をいかに自分事として深くインプットし、それをいかに速く質の高いアウトプットとして出せるかだと思っています。CPAのカリキュラムは、まさにその実践的なスキルを磨くことに直結しており、社会で本当に活躍するための力をしっかり身に付けられると思います。」



この度は貴重なお声をいただき、誠にありがとうございます。