【No.006】組別総合原価計算の謎
2017.08.24
みなさんこんばんわ!![]()
工業簿記担当の緒方です![]()
毎回毎回、
ブログを見て下さってありがとうございます![]()
近頃は、一時期よりも
相当涼しくなってきましたね![]()
環境が変わって、
体調を崩さない様にお気を付け下さい![]()
さて、たまには皆様にためになる(?)情報を
ご提供させていただきたいと思いますので、
本日は真面目モードでいきましょう!!![]()
本日のブログ、スタート!
講師ブログNo.006
「組別総合原価計算の謎」
本日は2年生経理本科の講義♪
趣向を凝らして、
疑問点を徹底的に追及する
「ワーク」を行いました![]()
本日のテーマとしたのは、
「組別総合原価計算」です
組別総合原価計算は、
異なる種類の製品(異種製品)に適用されるということは
多くの方がご存じだと思いますが、
これに加えて原価計算の研究者
は、
「同一工程」もその適用条件だと言っています。
「工程」とは、「製造方法のこと」だと思って頂ければいいので、
同一工程とは、同じ製造方法という意味になります。
つまり、「同じ製造方法で異なる種類の製品」に組別総合原価計算が適用されるのです!!
ん?? ![]()
おかしいですよね?矛盾している気がしますね![]()
作り方が同じなのに違う製品が出来るとは…!?!?
説明しますと、この場合の「同一工程(同じ作り方)」というのは、
大雑把な意味での作り方という意味。
例えば、ONE PIECE
の漫画本とNARUTO
の漫画本は
内容は違いますが、同じ作り方(製本の仕方)
をしますよね?
他にも、自動車
や食品
、薬品
などのように、
同一工程で異種製品が製造されるものは多く、
これらの製造形態には、
組別総合原価計算が適用できると言われています![]()
しかし、ここから本日の本題
!
原価計算のルールをまとめた「原価計算基準
」を見てみると…
なんと、「同一工程」の記述がありません![]()
つまり、学者の方は「同じ作り方でないといけない
」と考えているのに、
原価計算のルールは、「同じ作り方でなくてもよい」と考えていることになります![]()
本日はこの理由を、学生に研究して頂きました![]()
答えや正解があるわけではないので、
あくまでも学生がもがきながら導き出した結論だということをご理解の上、
興味のある方は、以下のPDFをご覧ください。
(私も概ねPDFの内容と同意見です)
本日の講義で分かってほしかったのは、
①想像力
②論理力
が重要だということ。
最終的な答えが無い問題にあたった時には、
まず想像力を膨らませて、いくつか仮説を立てましょう![]()

その上で、論理力を発揮して、仮説が合っているかを検証しましょう![]()

このように、仮説⇒検証の道筋を作ることで、
闇雲に事を進めるよりも、より多くのことを現実的に進められるようになります![]()
難しく書きましたが、
ようは「常に考えて理屈づけるクセを付ける」ということですね![]()
上のPDFの内容が正解かどうかは、
原価計算基準を作成された方々には聞けませんし、
どの参考書にも、核心に迫っているものはありません。
つまり、答えのない問題だったわけです。
1日を費やして一つの物事を考え抜いたこの経験は、
きっといい糧になるでしょう![]()
これからも、考えることを続けてもらいたいですね!
本日はやや真面目なブログになってしまいました![]()
簿記を知らない方には面白くない内容だったかもしれませんが、
ご容赦ください
!
長々としたブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それでは、本日も一日お疲れ様でした!
